コンカフェとはコンセプトに沿ってサービスを提供する店のことを指します。コスプレをし、お客さまとコミュニケーションをとる機会が多いことから、「大人の店」のイメージを持つ方も少なくありません。

しかしコンカフェは大学生でも勤務が可能です。コンカフェに勤める現役キャストには、大学生活と両立している方も多くいます。

ただし大学生がコンカフェで働く場合は、勤務先の選び方に注意が必要です。また、大学生であれば誰でも楽しく働けるわけではないため、自分に適切な職場かどうか見極める目も求められます。

この記事では、コンカフェで働きたい大学生に向けて、コンカフェの仕事内容や勤務先の選び方、コンカフェ勤務が向いている人・向いていない人の違いなどについてご紹介します。

コンカフェで働きたいと思っている大学生の方は、ぜひ参考にしてください。

コンカフェは大学生でも働ける?

コンカフェは大学生でも勤務が可能です。コンカフェの多くが大学生の応募を受け付けており、働いているキャストのほとんどが大学生で構成されている店も、少なくありません。

コンカフェには、朝から夜まで営業している店舗と、夜のみ営業している店舗の2種類があります。朝から夜まで営業している店舗は、喫茶店を連想させる店が豊富です。フードメニューやドリンクメニューが充実しており、キャストが覚えなくてはならないことも多くあります。

夜のみ営業しているコンカフェは、ガールズバーやキャバクラを連想させる店が多くあります。基本的にはドリンク提供がメインとなるため、調理に関するキャストの負担は少ないでしょう。その分、お酒が入ったお客さまの相手がほとんどのため、酔った人の扱いが苦手の方はストレスを感じてしまうかもしれません。

自分自身のライフスタイルや特性を顧みながら、働きやすい勤務形態の店を選びましょう。

コンカフェの仕事内容

コンカフェで働くにあたって、勤務形態が気になる方も多いかと思います。ここでは、コンカフェ勤務をする上で把握しておきたい、以下の3つの内容について解説します。

  • サービス内容
  • 営業時間
  • 時給

サービス内容

コンカフェは、店が決めたコンセプトに沿って、お客さまにサービスを提供します。

たとえば、メイドカフェであればメイド服を着て給仕します。お客さまを「ご主人さま」として扱い、「おかえりなさいませ」「いってらっしゃいませ」などの言葉で案内とお見送りをするのが一般的です。

メニューもコンセプトに基づいた内容であることが多く、キャストは作り方や提供の仕方もルールに沿わなくてはなりません。

また、コンカフェによってはゲームや2ショット写真を撮る「チェキ」などを展開しているところもあります。

営業時間

コンカフェの営業時間は、18:00〜23:00が多い傾向にあります。都心部であれば、日付が変わるまで営業している店も少なくありません。

ランチタイムも営業している店の場合、営業時間は10:00〜23:00までが一般的です。

ほとんどの店が、4時間以下からの勤務をOKとしているため、慣れないうちは短時間の勤務から始めてみるのがおすすめです。

時給

コンカフェの時給は、1,000〜2,000円ほどが目安です。夜間営業をおこなう店やお酒の提供がメインの店であれば、これより少し高額な時給になります。

コンカフェの時給はキャバクラほど高くはありませんが、一般的なカフェのアルバイトよりは効率良く稼げるでしょう。

大学生がコンカフェ勤務!店選びのポイント

大学生がコンカフェ勤務するにあたって注意をしたいのが、店選びです。

時給の良さや雰囲気に惹かれて働く店を決めてしまうと、学業に支障が出る可能性があります。

大学生がコンカフェでアルバイトする際は以下の点に注意して、店選びをしましょう。

  • 通学圏内にあるかどうか
  • 法律を遵守しているか
  • 学業に支障がない勤務時間
  • 店があるエリアの治安

通学圏内にあるかどうか

コンカフェで働くにあたって、学校や自宅から離れていると、長い通勤時間が発生します。

通勤に時間を取られてしまうと、自宅学習の時間を確保できなくなる可能性が考えられます。

大きな都市ほどコンカフェの数が多く、魅力的な店舗も豊富です。しかし自宅や学校が都心部から離れている場合は無理をせず、通学圏内のエリアで働く店を探したほうが良いでしょう。

法律を遵守しているか

コンカフェの店舗の中には、風営法に違反したことで摘発された店も少なくありません。風営法とは、簡単にいえば飲食店や風俗営業店が守らなくてはならない法律のことです。

コンカフェが摘発される理由の多くが、未成年にお酒を強要したことや、体を触らせたり隣に座って接待させたりしたことが挙げられます。

働いている店が風営法に違反していた場合、働いていたスタッフにも被害が及ぶ可能性があります。

観察や質問などをして正しい勤務形態を保っているのか、確認をした上で働くと安心です。

学業に支障がない勤務時間

コンカフェの多くが、夜遅くまで営業しています。大学生の場合は翌日に授業が入っていることがほとんどであるため、遅い時間の勤務は学業に支障が出るかもしれません。

「授業が終わった後の夕方のみ働く」「次の日は講義がない・講義開始時間が遅い、といった場合のみ夜に働く」といったふうに、勤務時間を柔軟に選べる店を、優先的に選ぶことをおすすめします。

店があるエリアの治安

コンカフェが店を構えるエリアは、繁華街がほとんどです。都市によっては繁華街の治安が悪く、女性の1人歩きは避けたほうが良い場合もあります。

また、昼間は安全でも夜になると雰囲気が変わるエリアも少なくありません。

安心して通勤・退勤ができるエリアで、勤務先を探しましょう。

コンカフェ勤務に向いている大学生の特徴

コンカフェで勤務しようと思っても、自分が長く続けられるのか、ストレスなく働けるのか不安に思う方も多いかと思います。

コンカフェ勤務に向いている方は、以下にあてはまる方です。

  • コスプレ・アニメが好き
  • 会話スキルに優れてる
  • 人に注目されるのが好き
  • 気配りができる

それぞれの詳細について、解説します。

コスプレ・アニメが好き

コンカフェに訪れるお客さまの多くが、ゲームやアニメが好きな男性客です。いわゆるオタク系の人々にあたるため、接客の際は彼らの話を理解できる知識が必要になります。

また、知らない作品・ジャンルの話であっても興味を持てる「オタク気質」の有無も、コンカフェ勤務では重要です。

コスプレやアニメが好きな大学生であればお客さまとの会話も弾み、楽しく勤務できるでしょう。

会話スキルに優れてる

コンカフェでは、お客さまと会話するシーンが多くあります。楽しい時間をお客さまと共有するために、キャストには会話力が求められます。

初対面の人でも会話のキャッチボールが途絶えることが少ない方であれば、コンカフェの仕事をスムーズに進められるでしょう。

話すのが苦手な方は、相づちをなるべく打つようにしたり、笑顔を絶やさないでいたりするのがおすすめです。また、相手を褒めることや同意することなども、楽しい会話を続ける上で欠かせません。

こちらが無理に話さなくても、相手が話しやすい環境をつくりだせれば「会話スキルが高い」と言えるでしょう。

人に注目されるのが好き

コンカフェのキャストは、つねにお客さまから見られる存在です。接客しているときはもちろん、ドリンクや食べ物を準備している際も見られています。

また、お店によってはSNSやブログの更新を義務づけているところもあります。ネット上でも人の目が集まる上に、学校でもコンカフェ勤務が知られれば、話題になることもあるかもしれません。

人に注目されるのが好きな方であれば、たくさんの人に目を向けられるコンカフェ勤務を「楽しい」「心地良い」と思えるでしょう。

気配りができる

有意義な時間をコンカフェで過ごしてもらうには、小さな気配りが必要です。「お水がカラになったらすぐに注ぐ」「会話に入れていないお客さまに話題を振る」ことが実施できれば、お客さまに喜ばれます。

気配りに自信がない方は、日頃からつねに周囲を観察する習慣を身につけておきましょう。

コンカフェ勤務に向いていない大学生の特徴

コンカフェは通常のカフェとは違い、独特な世界観を持っています。少し特殊な業種であるため、誰でも楽しく働けるとは限りません。

次の項目にあてはまる方は、コンカフェ勤務には不向きといえます。

  • 過度な恥ずかしがり屋
  • 人間関係のトラブルが多い
  • メイク・おしゃれにまったく興味がない
  • 自分と他人を比較しがち

それぞれの内容について、解説します。

過度な恥ずかしがり屋

コンカフェ勤務を続けているキャストの中には、恥ずかしがり屋の方もいます。派手な衣装に身を包み、お店特有のパフォーマンスを提供することに抵抗を感じる方も少なくありません。

恥ずかしがり屋でもお店が定めたサービスを提供できているのであれば、問題はないでしょう。

しかし過度な恥ずかしがり屋で、衣装を着てホールに出ることやパフォーマンスができないようであれば、コンカフェ勤務は避けたほうが無難です。恥ずかしがってお客さまが求めるサービスが実現できなければ、店舗やスタッフ、お客さまにも迷惑をかけてしまう可能性があります。

恥ずかしがり屋でもコンカフェで働いてみたい方は、ライブチャットで少しずつ自分を演じることに慣れてみてはいかがでしょうか。ライブチャットで演じた自分を人に見られることに慣れてくれば、コンカフェでも恥ずかしがらずに働けるかもしれません。

人間関係のトラブルが多い

コンカフェは基本的に女性だけの職場です。異性がいないことから気兼ねなく働けますが、女性ならではのトラブルも発生しやすい環境です。

空気が読めなかったり同性を敵に回しやすい性格だったりする方は、コンカフェに勤めても人間関係に疲れてしまうかもしれません。

また、コンカフェは女性同士で一丸となって、店舗を盛り上げなくてはなりません。協調性に欠ける方やキャストの士気を下げるような方も、店舗で疎まれてしまう可能性が高いといえます。

人間関係のトラブルが多い方は、複数人で切り盛りをするコンカフェよりも1人で働ける別の職種を積極的に探すことを、おすすめします。

メイク・おしゃれにまったく興味がない

コンカフェで働く女の子には「かわいさ」が求められます。かわいさといっても、優れた容姿のことではありません。コンカフェ勤務をするスタッフに求められるかわいさとは、愛らしい仕草や野暮ったさを感じないメイクなど、「かわいい雰囲気」のことを指します。

かわいい雰囲気の女の子は親しみやすさを与え、男性客を癒やします。そのためコンカフェで勤務をする方の多くが、自身のかわいさに敏感です。

かわいいメイクや仕草などに無頓着の方は、かわいい女性ばかりのコンカフェで浮いてしまう可能性があります。

メイクやおしゃれを大好きになる必要はありません。しかし、かわいくなることへの向上心を持っていたほうが、コンカフェで楽しく働けるでしょう。

自分と他人を比較しがち

コンカフェで働くキャストの中には容姿に優れ、会話スキルの高い女性も多くいます。優秀なキャストと自分を比べて落ち込んでしまう方は、コンカフェで楽しく働くのは難しいかもしれません。

コンカフェはさまざまな女性が勤務する場所です。それぞれの女性が個性に満ちており、良さがあります。自分にないものばかり見てしまうと、自身の良さを伸ばせません。

他人と自分を比較する癖がある方がコンカフェ勤務を希望する場合、自分の良さを受け止める癖を、身につけてみましょう。

大学生のコンカフェアルバイターは多い!

コンカフェは大学生のアルバイトも多くいます。お店で働くようになれば、同年代の友人もでき、楽しく働けるかもしれません。

しかし大学生がコンカフェで働く場合は、学業に支障がないことや安全面などに注意が必要です。心地良く働けるように、勤務先に求める条件に優先順位をつけた上で、働き先を探してみましょう。

また、コンカフェ勤務には向いている人・向いていない人がいます。「向いていない人」にあてはまる場合は、コンカフェで楽しく働くために、少しの努力が必要です。

ご紹介した内容を参考にし、コンカフェ勤務に必要なスキルを磨き、充実したコンカフェバイトの日々を実現してください。