「そもそもガールズバーとは?」
「ガールズバー給料(時給)はいくら?」
「ガールズバーで働くのはやめたほうがいいって本当?」
バーテンダーが女性中心で構成されているショットバー、ガールズバー。
本記事では、そのガールズバーの詳しい概要やほか同業店との違い、働き手としての実態などについて解説します。
ガールズバーに興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
ガールズバーとはキャバクラとバーの中間的業態
ガールズバーとは、女性キャストが接客するカウンター式の飲食店です。
ガールズバーはキャバクラやラウンジのような高額な店舗と比べ、リーズナブルな点が特徴です。
また、キャバクラのようにシャンパンタワーなど高いドリンク代が必要ないため、気軽に訪れることができます。
ガールズバーの女性キャストは、レトロな雰囲気の店内のなか、カジュアルな服装で接客しているのが一般的です。
さまざまなタイプの女性が働くため、お客さんのニーズに合った女性が見つかり、お店の雰囲気もフレンドリーでリラックスできる場所として人気があります。
ここからは、たびたび混同されるキャバクラとの違いや、ガールズバーの具体的な仕事内容について、さらに解説していきます。
ガールズバーとキャバクラの違い
ガールズバーとキャバクラは、ともに女性キャストが接客をしている飲食店ですが、その違いは以下の点にあります。
キャバクラは「風俗営業の接待飲食等営業」として、各都道府県管轄の公安委員会の許可を得て営業しており、法的に「接待行為」が認められています。
0時以降の深夜は営業ができないものの、客の真横で「接待行為」が行える点は人気です。
一方、ガールズバーは基本的に「深夜酒類提供飲食店」として認可を受けており「接待行為」はできません。
ガールズバーではカウンター越しに女性キャストと会話を楽しむスタイルが主流で、比較的カジュアルな雰囲気が漂います。
また、深夜帯の営業が可能な点も特徴です。
ガールズバーの仕事内容
ガールズバーでは、お客さんの注文を取り、ドリンクを作ったり雑談したりすることが主な仕事です。
また、店内の音楽や照明を調整したり、メニューの作成や店内の雰囲気作りを行ったりすることも重要な仕事のひとつです。
女性キャストは常に明るく接客し、お客さんに居心地の良い空間を提供することが求められます。
また、深夜勤務や祝日出勤があるため、体力が必要になることもあるでしょう。
ガールズバーの給料(時給)はいくら?
次に、ガールズバーの給料について見ていきましょう。
ここでは、以下の2パターンに分けて解説していきます。
- アルバイト・パートの場合
- 正社員の場合
アルバイト・パートの場合
ガールズバーのアルバイト・パートの時給は、地域や店舗によって異なりますが、一般的には1,000~2,000円程度が相場です。
ただし、未経験者は時給が低めに設定される場合が多く、また人気店ほど時給が高い傾向にあります。
ほかにも、高額なボーナスやチップ、歩合制によるバックなど、店舗によってはその他の報酬制度が存在する場合もあります。
そのため、時給だけではなく、総合的な給与を考慮しながらアルバイト・パート採用に応募することが大切です。
正社員の場合
ガールズバーで正社員として働く場合、具体的な給料は、経営規模、地域、業態、担当業務や経験年数などによって異なります。
一般的には、最低賃金を大きく上回る給与が支給され、サービス残業や深夜勤務に伴う手当が加算されることもあります。
なお、正社員として働く場合は、社会保険や労働保険への加入が一般的であり、給与以外の待遇面も充実しています。
ただし、アルバイトと比較して厳しい勤務条件や責任が伴うことがあるため、自己のスキルや適性に合わせて選択することが重要です。
ガールズバーで働くのはやめたほうがいいといわれる理由5選
ガールズバーで働きたいという方が一定数いるなか、ガールズバーで働くのはやめたほうがいいという声も一部あります。
それらは一概に間違いともいえず、ここからはその理由について解説していきます。
主な理由は以下の5つです。
- お酒を大量に飲むことになる
- ストレスが溜まりやすい
- 生活リズムが夜中心になる
- 偏見を持たれやすい
- 将来が不安定
理由1.お酒を大量に飲むことになる
ガールズバーの仕事は、お客さんと会話をするだけでなく、お酒を提供することも求められます。
そのため、アルバイトやパートでもお酒を飲みながら接客を行うことが多く、正社員の場合も当然お酒を飲むシーンは比較的多めです。
また、お客さんが多い場合やお酒を好むお客さんがいる場合は、大量のお酒を飲まされることがあります。
そのため、お酒が苦手な方や健康面が気になる方は、ガールズバーで働くことを避けるべきでしょう。
また、アルコールの影響でトラブルやアクシデントが発生する可能性もあるため、自己管理のできる方でないと厳しい職場といえます。
理由2.ストレスが溜まりやすい
ガールズバーはお客さんと直接やり取りをするサービス業であり、多くのお客さんと出会い、話すことになります。
そのため、お客さんからの言動や要望には常に気を配る必要があり、プライベートの時間とのバランスを取ることが難しくなることもあります。
また、ときにはお客さんに無理な要求をされるなど、直接ストレスをかけられることも少なくありません。
さらには、お店の経営者や同僚との人間関係も複雑な場合があります。
理由3.生活リズムが夜中心になる
ガールズバーは夜間に営業するお店が多く、アルバイトやパートの勤務時間も夜から深夜がほとんどです。
そのため、働く人の生活リズムが夜中心になってしまうことがあります。
深夜の勤務は睡眠不足や不規則な生活リズムによる健康被害が心配されるため、長期的に勤務する際は注意が必要です。
また、朝起きてからの自由な時間が少なくなり、友達や家族との時間を減らすことにもつながりえます。
理由4.偏見を持たれやすい
ガールズバーは風俗のようなサービスを提供するお店ではありませんが、性的なサービスを提供していると誤解されることがあります。
そのため、ガールズバーで働く女性に対して偏見を持つ人がいるのも事実です。
また、周りからの目が気になることでストレスを感じることもあるでしょう。
このような状況下で働きつづけることが精神的な負担につながることがあるため「偏見を持たれやすい」といった理由から、ガールズバーで働くことを避ける人もいます。
理由5.将来が不安定
ガールズバーでは、アルバイトやパートとしての雇用契約が大半を占めます。
そのため、雇用保険や社会保険に加入していないことが多く、給与の安定性や将来についての不安が生じることもあるでしょう。
また、ガールズバーは風俗店ではないものの、社会的にはマイナスイメージがいまだにあるため、結婚や就職先で不利になる可能性もあります。
ほかにも、若さが失われると続けるのが難しいなどの理由から将来に不安を抱くことがあるため、長期的に働く際はその点もよく検討しましょう。
ガールズバーって何が楽しいの?【キャスト視点】
給料以外に働くうえで重視したいのは、やはり楽しさややりがいでしょう。
ここからは、キャスト視点の「ガールズバーの楽しいポイント」である以下の3つについて解説していきます。
- ドリンクバック制度でモチベーションが上がる
- 客との会話やゲームが楽しい
- 常連客やほかキャストとの関係構築が楽しい
ドリンクバック制度でモチベーションが上がる
ドリンクバック制度とは、キャストがお客さんにドリンクを提供することでバックとして報酬が支給される制度です。
この制度は、キャスト自身の売り上げや提供したサービス次第で収入が増えるため、モチベーションにつながります。
また、お客さんとの会話や交流が自然と生まれるため、仕事においての達成感や楽しさを感じることができます。
ドリンクバック制度があることで、キャストが自分自身で稼いでいるという実感が得られる利点もあります。
そのため、ガールズバーで働くキャストにとって、ドリンクバック制度はやりがいや楽しさのひとつとなっています。
客との会話やゲームが楽しい
ガールズバーでの楽しみのひとつは、お客さんとのコミュニケーションです。
多様な職業や年齢層のお客さんと会話を交わすことで、新たな知識や見識を得ることができます。
また、お客さんとのゲームも楽しく、たとえばダーツやカラオケ、トランプなどのエンターテインメントをプレイすることで、キャストとお客さんの距離が縮まり楽しい時間を過ごせます。
スポーツ観戦や音楽についての話題など、共通の趣味を持つお客さんと出会えることも魅力のひとつです。
常連客やほかキャストとの関係構築が楽しい
ガールズバーは接客という性格上、お客さんとのコミュニケーションが求められますが、、くわえてお客さんとの長期的な関係構築や店員同士のコミュニケーションも楽しいポイントのひとつです。
仕事中にお客さんと親しくなったり、共通の趣味や話題で盛り上がったりすることで、自然と関係が構築されます。
また、店員同士でもお互いに声をかけあったり助け合ったりすることで、忙しいなかでもチームワークを高められます。
このような人間関係を築くことで、仕事が楽しくなり、店舗の雰囲気も良くなるでしょう。
ガールズバーって何が楽しいの?【客視点】
次に、キャストではなく客視点での「ガールズバーの楽しいポイント」をこちらも同じく3つ紹介します。
- 仕事や家庭の愚痴や相談ができる
- 女の子との他愛ない会話が楽しい
- 飲み屋で散財するのが楽しい
仕事や家庭の愚痴や相談ができる
ガールズバーで、仕事や家庭で抱えている悩みやストレスをキャストと共有し、共感やアドバイスを得るお客さんは少なくありません。
ガールズバーのキャストは、喫茶店や居酒屋に比べてサービス精神が強く、お客さんとの距離感の近さも相まって、心のよりどころとなっていることも大きな特徴です。
お酒を飲みながら自分の想いをストレートに話せる空間があることは、新たな出会いやつながりの場を生み出すことにもつながっています。
女の子との他愛ない会話が楽しい
ガールズバーでの楽しみのひとつは女の子との会話です。
女の子たちはお客さんとの会話を通して、自分たちの話したいことや興味のある話題について楽しく話します。
特に、他愛のない話題を通してお互いの気持ちをワイワイと共有することで、緊張感のないフレンドリーな雰囲気が生まれます。
また、お客さんにとっては日常的に話す相手がいない仕事や趣味について話すことができるので、気持ちを吐き出すこともできるでしょう。
女の子との会話を通して、ストレス解消やリフレッシュすることができるのがガールズバーの魅力のひとつです。
飲み屋で散財するのが楽しい
ガールズバーはドリンクメニューが充実しているため、お酒を飲むことが楽しい場所のひとつです。
また、女の子たちとの会話や雰囲気もあわせてお酒を飲むことで気分が高揚し、楽しい時間を過ごせます。
そのため、ついついお酒を注文し過ぎてしまい、散財してしまうお客さんも多くいます。
ガールズバーは一般的なバーに比べて価格が高めなので、飲みすぎには注意が必要です。
ただ、飲みすぎにも注意しつつ、贅沢にお酒を楽しむのもガールズバーの醍醐味のひとつといえるでしょう。
ガールズバーとは働くうえでやりがいも多いショットバー
ガールズバーは、ショットバーと同じように1人でも入りやすく、お客さんとのコミュニケーションが重要なため、スキルアップややりがいを感じられる場所でもあります。
女の子たちは、お客さんによって求められる接客や飲み物の提供方法を学び、自分自身を磨くことができます。
お客さんとの気持ちの良いコミュニケーションを通じて、自信や成長を実感できる良い職業のひとつです。